クルマを選ぶ④「モデルチェンジ」
クルマの選び方と言いながら長い自己紹介のようになってきたので、
ここらで話の筋を戻していこう。
今回のテーマは「モデルチェンジ」。
クルマというのは、他の商品同様、技術の進歩とともにモデルチェンジを行う。
例えばほとんどの日本人が知っているであろう「トヨタ クラウン」の場合、
以下のような変遷がある。
初代 1955〜62年
2代目 1962~67年
3代目 1967〜71年
4代目 1971〜74年
5代目 1974〜79年
6代目 1979〜83年
7代目 1983〜87年
8代目 1987〜90年
9代目 1991〜95年
10代目 1995〜2001年
11代目 1999〜2007年
12代目 2003〜08年
13代目 2008〜12年
14代目 2012〜18年
15代目 2018年〜
https://gazoo.com/article/meisha_crownkiseki/150124_4.html
誕生から63年にわたって生産が続くクルマは、
世界的に見てもそれほど多くはない。
で、上に並べたモデルの変遷は、
クラウンの「フルモデルチェンジ」の歴史だ。
しかし実際のところクルマには、2種類のモデルチェンジがある。
- フルモデルチェンジ
完全な新型車として開発されるモデルチェンジのこと。
かつては4~6年くらいで繰り返されたが、近年は5〜7年くらいが一般的。
- マイナーモデルチェンジ
フルモデルチェンジを行う前に行われる、小規模な仕様変更のこと。
ライバル車との差別化のためなど、セールス上の施策として行われることが多い。
クルマを購入する際の思案ポイントに、
この「モデルチェンジ」のタイミングを挙げる人もいる。
- 在庫を処分するために価格が下がる。
- マイナーチェンジ後でモデルとして熟成し完成度が高い。
主な理由はこの2つ。
価格的にも、クルマの性能的にも、
確かに「フルモデルチェンジ直前」は狙い目と言える。
しかしその一方、納車されてすぐに最新モデルが出るわけだ。
フルモデルチェンジからフルモデルチェンジの期間を7年と考えれば、
その間の技術の進歩は凄まじい。
だから当然、フルモデルチェンジを待って購入する人も多い。
実際僕もそのタイミングでクルマを購入したことがある。
最初にプレサージュを買った時だ。
購入理由は、「家族が増えて3列シートがマスト」になったこと。
だから「購入時期」は確定していた。
その頃、すでにクルマの仕事をしていたこともあり、
プレサージュがフルモデルチェンジをすることはわかっていたが、
発売時期と出産時期があっていなかった。
そのために結局、旧型モデルを購入することになったのだ。
ディーラーに行き、「もうすぐモデルチェンジだよね」と言うと、
かなり大きく値引きしてくれた。
どれくらいかというと、
最新モデルの中間グレードの購入価格くらいで、
旧型モデルの最上級グレードを買えたくらい。
さらにオプション装備も、ほぼ自分の望んだものを装着することができた。
モデルチェンジのタイミングだからこそできた、買い方だったと思う。